月山開山祭へ行ってきた [神仏]
7月1日は月山の山開き。
山頂では夏山の安全を祈願する開山祭が斎行されます。
今年はたまたま日曜日にあたりましたので、前日から1泊で参列させて頂くことにしました。
羽黒山から月山8合目まで続く県道。
新緑です。春ゼミがにぎやかに鳴いています。
8合目駐車場に車をとめ、歩き始めます。
北をみると鳥海山がくっきり見えます。
弥陀ヶ原の湿原。
そこかしこにブルーベリーの原種が紫色の花を咲かせています。
8月も末になるとおいしい?実がなります。
8合目、中の宮の御田原神社、御祖神社に安全を祈願しいよいよ登ります。
鳥居の向こうに綺麗に山容が見えています。
絶好のお天気です。
続きは↓をクリックしてください。
とにかくお天気がいい。
弥陀ヶ原の池塘(ちとう)群と鳥海山。
登り始めてすぐのケルン。手前はチングルマ。
施餓鬼のために僕も1つ積みました。
シラネアオイ。
まだまだ雪があちこちに残っています。
だらだらと長い坂を登りきったところで休憩。
朝、妻に握ってもらったお結び。
僕の手が入ると小さく見えますね。結構大きいんですよ。
聞こえてくるのは風の音、そしてウグイス、カッコウの声。
ミヤマキンバイ。
コマクサかな?
9合目仏生池でも小休止し、最後のひと踏ん張り。
急坂を登りきるとそこは「オモワシ山」のすぐ下。
このピークが山頂に見えるのですが、ここにきて本当の山頂が見えると、
まだあるのか、とがっかりする人も。
日陰にはショウジョウバカマの仲間。
いくつか雪渓を越えてきましたが、山頂間近のこの雪渓が長かった。
ユーチューブに動画を上げてみましたのでよろしかったら見てください。
これに音楽とナレをかぶせたら、凄い登山をしてるみたいですよね(笑)
奥に見えているのが月山山頂の月山神社と直務所。
すぐ下が大雪渓で東からの風が吹きつけてここだけ別世界でした。
3時からの夏越の祓まで時間がありましたので、クロユリを見に行きました。
開山のころに登るのは初めてなので、一度も見たことがなかったんです。
一時は心ない人のせいで絶滅の危機に陥ったそうですが、
最近、少しずつ増えてきたそうです。
あちこちで咲いているのを見て感動しました。
高さはせいぜい20cmほど。
見た目はユリそのものです。
標高1984mの過酷な環境の中で凛とした花を咲かせる生命力に打たれます。
いつまでも見ていたかったのですが、風と寒さで直務所に戻りました。
もうひとつ感動した植物が↓。
桜です。
まさか6月30日に花見が出来るとは思いませんでした。
O禰宜のお話でも、今年は雪が多く寒かったので遅いのだろうと。
開山祭のころに咲いているのは珍しいそうです。
直務所の側に人工的に植えたようです。
幹はこのようになっています。
上には伸びられないので、地を這うように枝を張っています。
O様のお話だと、少なくとも樹齢100年は超えているだろうとのこと。
吹き飛ばされそうになる程の風で、大祓は直務所の神前に場所を移して。
半年の罪、穢れを祓ったのちは直会(なおらい)。
ご馳走が並び、ここが1984mの山のてっぺんにいることを忘れてしまいそうです。
そして、あこがれ続けてきた料理をとうとう食べることができました。
アザミの天ぷらです。
1年のうち、この時期にしか食べられない貴重なアザミ。
「食べたかったら開山祭に来るしかないよ」
とうとう願いがかないました。
アザミというと、あくがとても強く苦いイメージなのですが、
これはまったく別物。
あくが全くなく、何とも言えない良い香りが口に残ります。
そして、甘みまである!
あー、来てよかった・・・
明るい頃から始まった直会も、気がつけば夜になっていました。
酔いを醒ますためにちょっと外に出てみました。
寒河江方面の夜景がきれいに見えます。
が、ごうごうと唸る風に恐ろしくなり、すぐに部屋に戻りました。
翌朝はのんびりです。
ちょっとお酒が残りがんがんする頭で朝食を頂き、もうひと眠り。
すっかり酒が抜け、11時から開山祭。
前日からの強風に加え、濃いガスの中のお祭りになりました。
それでも、100名を超す人々が参列しました。
一般の登山者も数多く登る月山ですが、やはり信仰のお山なのだと
あらためて実感します。
昼食においしいカレーライスをご馳走になり、昼過ぎに下山。
馬の背までは風で飛ばされそうでガスも濃い。
そんななか、ガスの水滴をためたウスユキソウが可憐でした。
行者返しを過ぎると、風が弱まり、日も出てきました。
また8月にも来ますね、と、ここに祀られてる久那土の神に声をかけて。
帰宅後、お土産の袋を開けたら・・・
うわぁ、アザミです!!!
本当にありがとうございます、Oさん!!!
山頂では夏山の安全を祈願する開山祭が斎行されます。
今年はたまたま日曜日にあたりましたので、前日から1泊で参列させて頂くことにしました。
羽黒山から月山8合目まで続く県道。
新緑です。春ゼミがにぎやかに鳴いています。
8合目駐車場に車をとめ、歩き始めます。
北をみると鳥海山がくっきり見えます。
弥陀ヶ原の湿原。
そこかしこにブルーベリーの原種が紫色の花を咲かせています。
8月も末になるとおいしい?実がなります。
8合目、中の宮の御田原神社、御祖神社に安全を祈願しいよいよ登ります。
鳥居の向こうに綺麗に山容が見えています。
絶好のお天気です。
続きは↓をクリックしてください。
とにかくお天気がいい。
弥陀ヶ原の池塘(ちとう)群と鳥海山。
登り始めてすぐのケルン。手前はチングルマ。
施餓鬼のために僕も1つ積みました。
シラネアオイ。
まだまだ雪があちこちに残っています。
だらだらと長い坂を登りきったところで休憩。
朝、妻に握ってもらったお結び。
僕の手が入ると小さく見えますね。結構大きいんですよ。
聞こえてくるのは風の音、そしてウグイス、カッコウの声。
ミヤマキンバイ。
コマクサかな?
9合目仏生池でも小休止し、最後のひと踏ん張り。
急坂を登りきるとそこは「オモワシ山」のすぐ下。
このピークが山頂に見えるのですが、ここにきて本当の山頂が見えると、
まだあるのか、とがっかりする人も。
日陰にはショウジョウバカマの仲間。
いくつか雪渓を越えてきましたが、山頂間近のこの雪渓が長かった。
ユーチューブに動画を上げてみましたのでよろしかったら見てください。
これに音楽とナレをかぶせたら、凄い登山をしてるみたいですよね(笑)
奥に見えているのが月山山頂の月山神社と直務所。
すぐ下が大雪渓で東からの風が吹きつけてここだけ別世界でした。
3時からの夏越の祓まで時間がありましたので、クロユリを見に行きました。
開山のころに登るのは初めてなので、一度も見たことがなかったんです。
一時は心ない人のせいで絶滅の危機に陥ったそうですが、
最近、少しずつ増えてきたそうです。
あちこちで咲いているのを見て感動しました。
高さはせいぜい20cmほど。
見た目はユリそのものです。
標高1984mの過酷な環境の中で凛とした花を咲かせる生命力に打たれます。
いつまでも見ていたかったのですが、風と寒さで直務所に戻りました。
もうひとつ感動した植物が↓。
桜です。
まさか6月30日に花見が出来るとは思いませんでした。
O禰宜のお話でも、今年は雪が多く寒かったので遅いのだろうと。
開山祭のころに咲いているのは珍しいそうです。
直務所の側に人工的に植えたようです。
幹はこのようになっています。
上には伸びられないので、地を這うように枝を張っています。
O様のお話だと、少なくとも樹齢100年は超えているだろうとのこと。
吹き飛ばされそうになる程の風で、大祓は直務所の神前に場所を移して。
半年の罪、穢れを祓ったのちは直会(なおらい)。
ご馳走が並び、ここが1984mの山のてっぺんにいることを忘れてしまいそうです。
そして、あこがれ続けてきた料理をとうとう食べることができました。
アザミの天ぷらです。
1年のうち、この時期にしか食べられない貴重なアザミ。
「食べたかったら開山祭に来るしかないよ」
とうとう願いがかないました。
アザミというと、あくがとても強く苦いイメージなのですが、
これはまったく別物。
あくが全くなく、何とも言えない良い香りが口に残ります。
そして、甘みまである!
あー、来てよかった・・・
明るい頃から始まった直会も、気がつけば夜になっていました。
酔いを醒ますためにちょっと外に出てみました。
寒河江方面の夜景がきれいに見えます。
が、ごうごうと唸る風に恐ろしくなり、すぐに部屋に戻りました。
翌朝はのんびりです。
ちょっとお酒が残りがんがんする頭で朝食を頂き、もうひと眠り。
すっかり酒が抜け、11時から開山祭。
前日からの強風に加え、濃いガスの中のお祭りになりました。
それでも、100名を超す人々が参列しました。
一般の登山者も数多く登る月山ですが、やはり信仰のお山なのだと
あらためて実感します。
昼食においしいカレーライスをご馳走になり、昼過ぎに下山。
馬の背までは風で飛ばされそうでガスも濃い。
そんななか、ガスの水滴をためたウスユキソウが可憐でした。
行者返しを過ぎると、風が弱まり、日も出てきました。
また8月にも来ますね、と、ここに祀られてる久那土の神に声をかけて。
帰宅後、お土産の袋を開けたら・・・
うわぁ、アザミです!!!
本当にありがとうございます、Oさん!!!
山のてっぺんの雪も、桜も、草花も
心を洗われるような、光景ですね。
まだまだ、雪が残ってるんですねぇ・・・・
こちらの蒸し暑さと比べると、日本って広いなぁと思います。
今夜は、奥様作の『あざみの天麩羅』で、一献でしょうかねぇ♪
by Rchoose19 (2012-07-02 18:07)
Rchoose19さん、
本当に心洗われて帰ってきました。
途中のメールや電話で妻に
「楽しそうだね、行ってよかったね」
って言われて。
よっぽどはしゃいでたんだと思います(笑)
ナイスをくださった皆様、いつもありがとうございます!!!
by kotobukimaru (2012-07-03 10:28)
月山は登っている間も景色が楽しめそうですね。
空気が澄んでいて、ほんとに綺麗です。
1984mで頂くご馳走、最高ですね。
by luckystream (2012-07-09 15:15)
luckystreamさん、
信州に比べると標高は低いのですが、緯度が高いので
8合目でもう森林限界を超えています。
独立峰なので視界もいいし、ホントいいお山です。
by kotobukimaru (2012-07-11 09:04)