SSブログ

3月11日 羽黒山へ [神仏]

3月11日は、出羽三山の羽黒山へ行ってきました。
上の娘、多少回り道はありましたが、本採用になり、そのお礼参りに参拝する予定だったのです。

事前にお電話を差し上げたところ、この日、震災の時間に合わせ、黙とうしその後、
復興祈願祭、物故者供養祭が斎行されるとのこと。
地元関係者中心、ということでしたが、参列させていただくことになりました。

0t031101.jpg
山形道は雪。先が心配でしたが、
0t031102.jpg
月山道にさしかかると、いい天気。
周りは雪だらけですが、空の色や山の雰囲気で春が近いことがわかります。
IMGP9929.JPG
参道は雪の壁です。
0t031103.jpg
鳥居、心なしか低く感じます。
0t031104.jpg
雪の壁で本殿が見えません。
0t031105.jpg
本殿入口には奉納の東海桜が。

復興祈願祭は本殿で。
祝詞に涙が流れます。
物故者供養祭は霊祭殿で。
やはり、供養の祝詞のほうがぐっときます。
平伏し、目を瞑っているのですが涙がボロボロこぼれて困りました。

帰宅後、テレビで慰霊祭の映像を見ました。
陛下のお言葉にはやはり涙が出ます。
お悪いお体をおしてご参列なさり、そのお気持ちの有り難さは言葉にできません。

そして、今回、ひとつ分かったことがあります。
テレビの慰霊の映像に時折感じる違和感、これは宗教色を努めて排除しているからだ、と。
僕は縁あって神道の世界にいますが、仏教であれ、キリスト教であれ、
この日は各地で行事を行っていたはず。
石巻では神社本庁主催の慰霊祭も行われています。

公の行事が無宗教になるのは仕方ないことですが、それ以外、
どこもかしこもロウソクや風船、ハンカチ、合唱。
報道はこんなのばっかり。あ、外国の教会はずいぶん放送していましたが。

なすすべもなく亡くなった多くの人、そして人の力の及ばない自然災害、
今回の震災は多くの人に、「宗教的心」を回復させたように思います。

だから、報道においてはそんな「目に見えないもの」を畏怖する人の姿を
もっと放送してもよかったのでは、と思いました。

0t031113.jpg

お祭りが終わり、月山道に乗るころには暗くなりました。
ありがたいお祭りに参列できてよかったです。


続きは食べ物の話です。



羽黒山での昼食はO禰宜様のご配慮で斎館の茶室で頂くことに。
0t031106.jpg
本殿から斎館まで続く長い階段。
隙間から雪が見えています。

暖房がしっかり入ってぽかぽかの茶室に案内され、
0t031107.jpg
せい菜漬け。
0t031108.jpg
あさつきのぬた。
0t031109.jpg
独活の胡麻和え。
これ、本当に美味しい。
0t031110.jpg
あさりの炊き込みご飯。
ここで精進じゃない食事をするのは、宿泊以外では何十年ぶり。

あとで知ったことなのですが、この時期、斎館の食事は休業にしたということで、
わざわざ僕たちのために作っていただいたようです。
申し訳なく、またなんともありがたいことです。
0t031111.jpg
そして、運ばれてきたのは熱々のうどんでした。
この寒さに熱々のうどん、嬉しいです。
0t031112.jpg
タラの芽、ねぎのてんぷら。
さくさくでおいしい!
出汁がよく効いていて汁がまた旨い!

斎館の料理、何を食べても素晴らしいです。
また暖かくなったら精進料理を食べに行きましょう。

お土産も素晴らしいものを頂戴しました。
0t031204.jpg
日々、神饌として上げられるお米のお下がり。
ありがたいです。

AKちゃんからは大好物の卜傳羊羹と同じつるやさんの季節限定水ようかん。
0t031201.jpg
庄内では冬に水羊羹食べるんです!!!
お正月にお参りした際、寄ったのですがすでに売り切れ。
悔しい思いをしていたんです。
うれしいなぁ。
0t031202.jpg
ずっしり重い。
0t031203.jpg
コタツに入って食べるとおいしいそうですが、我が家にはない。
0t031205.jpg
でもね、本当に冬に食べてもおいしいんです。
卜傳羊羹はさっぱりおいしい羊羹ですが、この水羊羹、水ようかんとしては
濃厚なほうでしょうか。

旨いっ!

3月いっぱいの季節限定商品。
次は1年後かな。夏にも食べたいな。
nice!(13)  コメント(4) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 13

コメント 4

anego

斎館のお料理、随分長いこといただいてません。
里帰りすると実家で食べたくなるせいですね・・^^;
あ~胡麻豆腐あんかけで食べたい。

冬の水ようかんといえば福井県が有名ですが
いわれてみれば昔コタツで食ったような。でも、夏も食べてました(笑)

by anego (2012-03-16 20:32) 

ヤマト母

我が故郷を改めて見ると、いい環境だったなとしみじみします。

水羊羹は冬のものだと素直に信じて食べてました。
けど鳥居を降りたら夏の食べ物でもあったのね・・・・ビックリ(笑)

私の中で「つるやの冬羊羹」に匹敵するのは会津若松の東山温泉にある「松本家」です。こちらも美味しい。是非・・・・・。


by ヤマト母 (2012-03-16 22:50) 

luckystream

一面の雪景色。
でも見上げると春ですね。

目に見えないものを畏れ、目に見えないものを
信じる気持ちって大事ですね。
by luckystream (2012-03-17 09:44) 

kotobukimaru

わぉ、ジモティがお二人も!

anegoさん、
ご実家の料理はいつも豪華豪華ですものね~
そりゃ、精進よりいいでしょ(笑)

胡麻豆腐、今度一緒に食べに行きましょうね。

ヤマト母さん、
お久しぶりです!
お山ではお兄様にお会いしました。

水羊羹、Y子さんやぴぃすさんに伺った時はびっくりでしたよ。
冬???って。
そして、ブログ拝見したのですが、ぴぃすさんって鶴屋さんの親戚?
近所ですものね。

luckystreamさん、
はいっ、本当に「畏れ」って大事だと思います。
人はいつのまにか夜の闇さえ消し去り、
傲慢になりすぎたのだと思います。
そして、復興や絆を叫ぶ人たちに中にも、まだ畏れていない、
ただ旧に復せばよい、と考えてる方も多そうです。

ナイスをくださった皆様、
いつもありがとうございます!!!
by kotobukimaru (2012-03-17 14:24) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。