イージス艦こんごうに乗ってきた~甲板編~ [おでかけ]
7月24日、25日、「自衛艦in仙台港」というイベントが行われました。
小学生から中学生にかけて、愛読書は「航空ファン」に「丸」、
ちゃきちゃきの軍事オタクだった血が騒ぎ、妻も大乗り気で早速行ってきました。
午後1時からの回に間に合うように1時10分前くらいに駐車場に着いたのですが・・・
すでにもの凄い行列。そして、バスがなかなか来ない!
あいにく水分も持参せず、炎天下、小一時間も待たされました。
事前の問い合わせではシャトルバスがピストン輸送、とのことですが、
どうやらピストン、回転が悪いようで・・・
おまけに体験航海の方を急遽、優先させて乗車させています。
猛暑の中、バス2台分さらに待たされて、我慢できずに帰ってしまう人も多。
僕たちも普通のイベントだったらかなり腹が立ったかも。
こんな運営で大丈夫なのかなぁ?
って実際戦争の時のミッションね。なにごとも同じだと思うのですが、手際の大切さ。
やっと乗れました。クーラーが効いてて一安心。
簡単な手荷物検査の後、いざ乗船!
手前、イージス艦こんごう、奥、護衛艦すずなみ。
近くに来るとその大きさが分かります。
満艦飾に心躍ります。
乗りこんですぐに目に飛び込んでくるのがこれ。
近くの隊員さんを捕まえて質問します。
これは対艦ミサイル。3発が左右で計6発。
ミサイル、1機一億だそうです。だから撃ったことはないんですよ、と隊員さん。
ブリッジの通路を抜け、前部甲板へ。
ちょうど隣に舫われたすずなみが体験航海で出港するところ。
動画を撮影。若い水兵さんたちのきびきびした解らん作業が気持いい。
すずなみは主に対潜哨戒が任務だそうです。
イージス艦といったらこの八角形のレーダーですよね。
前後、各2、計4機が360度目を光らせてます。
そしてそのレーダーと連動するミサイル防衛システム。
主にSM-3を装備しているそうです。
予想外に小さいことに驚きました。
ここでも隊員さんに質問攻め。
現代においては相手のミサイルを迎撃する際、機体の一部にほんの少しの
ダメージを与えるだけで、そのミサイルは制御不能になり、つまりは攻撃力を
なくすことができる。
したがって、かつてのように、大きな爆発をミサイルのそばで起こす方法ではなく、
小さな弾頭を直接敵ミサイルにヒットさせる方法に切り替わったそうです。
直径はわずか21インチ(50数センチ)の3段式ロケット。
これが大気圏外まで飛んで、敵ミサイルに命中するんですから凄いものです。
また先のレーダー。
これが照射されてる時は外に出てはいけないそうです。
設計上は最前部と最後部に立たなければ大丈夫、ということらしいのですが、
米艦では、普通の甲板でも防護服着てた、と隊員さんが笑ってました。
レーダーってマイクロ波を照射しますから、原理的には電子レンジとまったく同じなんですよ。
照射してる時に水鳥が横切って、焼き鳥になって落ちたとか(笑)
別のレーダーだけど、ドックで作業中にあやまって前に立ち、
内臓すべて丸焦げで亡くなった事例もあるそうです。
直接隊員さんから聞くとリアリティありますよね。
面白く解説してくれます。
もちろん、「それは言えません」ってのもいくつかありましたが(笑)
このこんごう、IHI製のGEのジェットエンジンを4機積んで2軸で出力してるそうです。
前前から不思議に思ってたんですが、航空機エンジンをマリナイズしたのは分かるのですが、
どうやってギア噛ませてペラを回してるのか、聞いてみましたが、
「僕も不思議に思ってるんです」、素直に笑ってました。
分業進んでますからね。
燃費は20ノット巡行で1時間にドラム缶1缶だそうです。
意外に燃費がいいのにもびっくりです。
最高速は30ノット+アルファ。
僕の船が15ノットしか出ないのに・・・(笑)
外洋ではそれなりに揺れるそうですが、スタビライザーがあるので、
他の艦船よりはましだそうです。
船酔いが酷い彼、ずいぶん楽になったって(笑)
127mm速射砲。
これも驚いたのですが、叩くとぺこぺこなんです。
なんとFRPで出来ているんだそうです。
昔はなかに射手が入っていたので鉄板だったのが、今は無人だからだそう。
正面、白い円柱の上にまん丸いのがありますよね。
これがレーダーでこのレーダーで敵をロックオンして、自動で連動して撃つそうです。
白い円柱の下にあるのが20mmガトリング砲。
これも上の白いのがレーダーで連動して自動的に敵を追尾攻撃できるそうです。
昔の軍艦がにょきにょき大砲を生やしていたのに比べ、現代の軍艦、
火器が少ないなぁ、と思っていたのですが、精度がまったく違うんですね。
一度ロックオンしてしまったら確実に追尾して攻撃できるのですから、
ドンパチドンパチやる必要はないわけです。
長い時間、色々教えてもらいました。
最後に、ずうずうしく一緒にカメラに収まってもらいました。
腹が・・・ウエストの位置が・・・(笑)
日頃、実は甲板上に出ることはあまりないそうです。
「運動の時間だけです、だから意外に色が白いんですよ。漁師さんじゃありませんから」と。
説明も面白く、頭もとても良さそう。イージスに乗れるのはエリートだそうですからね。
左舷の通路を通って後部甲板へ向かいます。
掃除道具がしっかり整頓されてます。
そう言えば、甲板上に水垢ひとつありませんでした。
素晴らしいですね。
あとから乗ったアメリカの船は・・・
なんて人のこと言えませんね。
雨降れば綺麗になる、なんて自分の船、全然綺麗にしてないもんなぁ。
ずれちゃった。
魚雷の発射管。
左右に3門ずつ。もちろん自動追尾。
後部甲板の発射装置。
こっちのほうが多いですね。
現在の最新鋭イージス艦はヘリコプターも搭載しているそうですが、
こんごうは着陸だけだそうです。
伝令管はないんですか?と聞いたら、一部古い艦艇にはあるものの、
今はすべて電話だそうです。
内線番号、多過ぎて覚えられないんですよね、と隊員さん。
これだけあったら仕方ないですよね(笑)
長々とありがとうございます。
ブリッジ編に続きます。また後日。
小学生から中学生にかけて、愛読書は「航空ファン」に「丸」、
ちゃきちゃきの軍事オタクだった血が騒ぎ、妻も大乗り気で早速行ってきました。
午後1時からの回に間に合うように1時10分前くらいに駐車場に着いたのですが・・・
すでにもの凄い行列。そして、バスがなかなか来ない!
あいにく水分も持参せず、炎天下、小一時間も待たされました。
事前の問い合わせではシャトルバスがピストン輸送、とのことですが、
どうやらピストン、回転が悪いようで・・・
おまけに体験航海の方を急遽、優先させて乗車させています。
猛暑の中、バス2台分さらに待たされて、我慢できずに帰ってしまう人も多。
僕たちも普通のイベントだったらかなり腹が立ったかも。
こんな運営で大丈夫なのかなぁ?
って実際戦争の時のミッションね。なにごとも同じだと思うのですが、手際の大切さ。
やっと乗れました。クーラーが効いてて一安心。
簡単な手荷物検査の後、いざ乗船!
手前、イージス艦こんごう、奥、護衛艦すずなみ。
近くに来るとその大きさが分かります。
満艦飾に心躍ります。
乗りこんですぐに目に飛び込んでくるのがこれ。
近くの隊員さんを捕まえて質問します。
これは対艦ミサイル。3発が左右で計6発。
ミサイル、1機一億だそうです。だから撃ったことはないんですよ、と隊員さん。
ブリッジの通路を抜け、前部甲板へ。
ちょうど隣に舫われたすずなみが体験航海で出港するところ。
動画を撮影。若い水兵さんたちのきびきびした解らん作業が気持いい。
すずなみは主に対潜哨戒が任務だそうです。
イージス艦といったらこの八角形のレーダーですよね。
前後、各2、計4機が360度目を光らせてます。
そしてそのレーダーと連動するミサイル防衛システム。
主にSM-3を装備しているそうです。
予想外に小さいことに驚きました。
ここでも隊員さんに質問攻め。
現代においては相手のミサイルを迎撃する際、機体の一部にほんの少しの
ダメージを与えるだけで、そのミサイルは制御不能になり、つまりは攻撃力を
なくすことができる。
したがって、かつてのように、大きな爆発をミサイルのそばで起こす方法ではなく、
小さな弾頭を直接敵ミサイルにヒットさせる方法に切り替わったそうです。
直径はわずか21インチ(50数センチ)の3段式ロケット。
これが大気圏外まで飛んで、敵ミサイルに命中するんですから凄いものです。
また先のレーダー。
これが照射されてる時は外に出てはいけないそうです。
設計上は最前部と最後部に立たなければ大丈夫、ということらしいのですが、
米艦では、普通の甲板でも防護服着てた、と隊員さんが笑ってました。
レーダーってマイクロ波を照射しますから、原理的には電子レンジとまったく同じなんですよ。
照射してる時に水鳥が横切って、焼き鳥になって落ちたとか(笑)
別のレーダーだけど、ドックで作業中にあやまって前に立ち、
内臓すべて丸焦げで亡くなった事例もあるそうです。
直接隊員さんから聞くとリアリティありますよね。
面白く解説してくれます。
もちろん、「それは言えません」ってのもいくつかありましたが(笑)
このこんごう、IHI製のGEのジェットエンジンを4機積んで2軸で出力してるそうです。
前前から不思議に思ってたんですが、航空機エンジンをマリナイズしたのは分かるのですが、
どうやってギア噛ませてペラを回してるのか、聞いてみましたが、
「僕も不思議に思ってるんです」、素直に笑ってました。
分業進んでますからね。
燃費は20ノット巡行で1時間にドラム缶1缶だそうです。
意外に燃費がいいのにもびっくりです。
最高速は30ノット+アルファ。
僕の船が15ノットしか出ないのに・・・(笑)
外洋ではそれなりに揺れるそうですが、スタビライザーがあるので、
他の艦船よりはましだそうです。
船酔いが酷い彼、ずいぶん楽になったって(笑)
127mm速射砲。
これも驚いたのですが、叩くとぺこぺこなんです。
なんとFRPで出来ているんだそうです。
昔はなかに射手が入っていたので鉄板だったのが、今は無人だからだそう。
正面、白い円柱の上にまん丸いのがありますよね。
これがレーダーでこのレーダーで敵をロックオンして、自動で連動して撃つそうです。
白い円柱の下にあるのが20mmガトリング砲。
これも上の白いのがレーダーで連動して自動的に敵を追尾攻撃できるそうです。
昔の軍艦がにょきにょき大砲を生やしていたのに比べ、現代の軍艦、
火器が少ないなぁ、と思っていたのですが、精度がまったく違うんですね。
一度ロックオンしてしまったら確実に追尾して攻撃できるのですから、
ドンパチドンパチやる必要はないわけです。
長い時間、色々教えてもらいました。
最後に、ずうずうしく一緒にカメラに収まってもらいました。
腹が・・・ウエストの位置が・・・(笑)
日頃、実は甲板上に出ることはあまりないそうです。
「運動の時間だけです、だから意外に色が白いんですよ。漁師さんじゃありませんから」と。
説明も面白く、頭もとても良さそう。イージスに乗れるのはエリートだそうですからね。
左舷の通路を通って後部甲板へ向かいます。
掃除道具がしっかり整頓されてます。
そう言えば、甲板上に水垢ひとつありませんでした。
素晴らしいですね。
あとから乗ったアメリカの船は・・・
なんて人のこと言えませんね。
雨降れば綺麗になる、なんて自分の船、全然綺麗にしてないもんなぁ。
ずれちゃった。
魚雷の発射管。
左右に3門ずつ。もちろん自動追尾。
後部甲板の発射装置。
こっちのほうが多いですね。
現在の最新鋭イージス艦はヘリコプターも搭載しているそうですが、
こんごうは着陸だけだそうです。
伝令管はないんですか?と聞いたら、一部古い艦艇にはあるものの、
今はすべて電話だそうです。
内線番号、多過ぎて覚えられないんですよね、と隊員さん。
これだけあったら仕方ないですよね(笑)
長々とありがとうございます。
ブリッジ編に続きます。また後日。